その顔を見た祥子は、

春美の肩をポンと叩いて、

笑顔で言った。


「もう、そんな顔しないで!

私は琉生の友達だよ。

琉生を捕ったりしないから安心して?」



祥子の言葉に、

春美の顔が緩んだ。


そして、

春美は祥子に頭を下げた。


「付き合えるようになってよかったね。

琉生のことで、相談したいことがあったら、

何でも聞いて?

私、春美ちゃんと友達になりたい」



祥子の申し出に、

春美は嬉しそうに、

手を出した。

・・・

この日から、

二人は親友のように、

仲良くなっていった。