琉生とぶつかったことに、

感謝したいくらい、

嬉しかった。

・・・

でも、

耳の聞こえない私が、

あんなにカッコよくて、

・・・・

健常者の彼に、

一目惚れをしたなんて、

口が裂けても言えないこと。

それでも、

私は、琉生とつながりが欲しくて、

アドレスを渡した。

・・・

連絡なんて、

来るだろうか・・・


私の頭の中は、

そのことで一杯だった。

・・・・?!

後ろから、

背中をポンポンと叩かれた。