目覚ましとともに起きたオレは、

時計を見て慌てた。

「やっべ・・・もう8時じゃん」

急いで制服を着たオレは、

階段を駆け下りた。


「母さん!

何で起こしてくれなかったんだよ?!」


母さんは、呑気にコーヒーを

飲んでいた。


「何度も起こしたわよ?

起きないから」


相変わらず、落ち着いた様子で、

話している。


オレは少し呆れながら


「行ってきます」


そう言って家を出た。



「気を付けてね」

微笑んだ母さんの顔を、

横目で見ながら。