「………おい」 俺はそいつを呼び止めると、持っていた本を全て奪い 私物を拾うように促した。 それを察した彼女は素早く落とした物をかき集めると、俯いていた顔を上げ――… 「ありがと、ゆークン」 可憐な花のように微笑んだ。 ――…野々宮 春菜(ノノミヤ ハルナ)。 彼女は俺の3番目の女で――つまり、元カノだ。