瞬間、少女の人差し指と中指の間に挟まれていた『符』から不可視の力――霊力を放出。 公園の外周に沿うように、鬼を逃さないための檻――『結界』を展開する。 「………ふぅ」 それを終えた少女――神無は赤い唇から安堵の溜息をつくと、周囲の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。 そして、知覚した『泥臭い匂い』に眉を寄せる。