晴の思い出




日の入りして紫外線の量が下がった事を確認してから、お母さんと車で美容室へ向かった。


コインパーキングに車を止めて美容室までドキドキしながら歩いた。


お店の前ではクリスが待っていてくれた。



『こんばんは。わがまま言ってしまってごめんなさい。』


「良いんだ。僕こそ急にごめん。中に入って?」


お店の中は撮影用に服とライトがたくさんあった。

お母さんが紫外線を測ってくれたら平気だったみたいで安心した。



「早速セットしよう。ここに座って?」


言われた通り座ったけど、なんか緊張する。


「リラックスして、僕に任せれば可愛くなれるよ。」


そう言われて私は目を閉じた。

髪を触られる感触が心地良い。


「髪型は完成。これからメイクだからじっとしててね。」


プロにメイクしてもらえるなんて素敵。

マスカラやチークの塗りかたさえ自分と全く違って見えた。


「完成したよ。」


ゆっくり目を開けて自分の顔を見る。


『キレイ。』


「でしょ?気に入った?」


『すごく気に入った!』


「ありがとう。次は撮影だ。着替えておいで?」





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