私は勢いよく涙を拭った。


「私は大丈夫!麗歌もいるし、不安だけど空君や海君もいる!みーんなでなつめのこと応援してるからね♪」


なつめはビックリした顔をしている。


「16年の片想いより短い間だよ^^」


そう言った瞬間、なつめが強く抱きしめてくれた。



「なつめ?痛いよ?」
「うん。俺も・・・
 今泣きそうだからこのままで聞いて。
 俺はいちごに何かあっても、すぐに駆けつけられない。そんな俺でもいちごは嫌じゃない?待っててくれる??」



なつめの声が震えてる・・



「私はなつめしか待たないよ」


「いちご・・ありがとう・・・」




私はなつめの背中が見えなくなるまで涙は流さなかった。