「いちご!」
ドン・・・

「も~・・痛いよ麗歌~・・・」
「ごめんごめん笑
 すごかったね!!5人も抜いて!」

だって・・奢るのは嫌だったからさ♪

「やっといちごは休憩だよ!
 この後男子が走って、その後は綱引きだから☆」

やっと休憩か~・・・
あ、でもなつめは・・・

「なつめは休憩ないでしょ?
 大丈夫なの??」

なつめは男の子だし体力があるのも知ってる。だけど・・・

「大丈夫だよ。
 俺そんな弱くないからw
 いちごはゆっくり休んどけよ」

そう言って男子リレーに向かった。
キュン・・・
優しいなつめにどんどん惹かれていく・・

「今トキメいてたでしょー笑」

本当に麗歌は鋭い・・・

17年間なつめと幼馴染をやっているが一方的な私の片想い。
なつめは私のこと妹のようにしか見てないと思う・・・

「大丈夫。なつめ君にだっていつか伝わるよ。
 だってこんなに想ってくれる人がこんなに近くにいるんだもん♪
 私も何かできることがあったら協力するし!」

私の心を読み取ったかのように麗歌が言う。

「ありがとう」

私は心からその言葉を送った・・・