「いちごー」


振り返ると風間兄弟。
あれからちょっかいが減ると思ったのに全く減ることはなく、むしろ増えてないか!?というくらい・・・


「風間君達。私に用事あるの?」

と首をかしげると、


「「その顔反則だから・・・//」」


と顔を赤くして言った。
確かに私はブスだけど・・そんなにハッキリ言わなくてもいいじゃない・・・と一人で落ち込んでいると、


「いちごに用がないならもう連れてってもいいか?」


頭の上からふってきた声にビックリして見上げると、そこにはやっぱりなつめ。


「またなつめ君?いっつも邪魔するよね~・・俺たちはいちごと友達だから喋ってんだよ?それもダメなの?」
「普通の友達なら俺だって何も言わないよ。でも、海と空は下心見え見えだからダメなの」
「僕たちいちごに好きなんてまだ言ってないけど?あんまり嫉妬深いといちごに嫌われちゃうよ?クス・・」
「そうそう。俺たちはいちごの友達。それともなつめ君は、いちごから友達を奪うの?」
「え・・それは・・」
「そんなの最低な彼氏としか思えないね」



『最低な彼氏』
その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが切れたと思う。