「なつめくーん!
ここ分かんないんだけど教えて?」
キレイで甘い声が教室に響く。
そのたび私から不安がうまれる・・・
「何あの女。よくあんな声でるよね。
いちご?いちごは気にしなくていいんだからね?なつめくんは鈍感だから分からないだけできっと何とも思ってないとおもうから」
あの声がきこえるたび麗歌が慰めてくれている。それでもやっぱり不安は消えないままだ。
「なつめくんは彼女いるの~??」
ほらまた・・
「別にいないけど?」
「じゃあ募集中ってこと?」
「いや・・別にそーいうわけじゃないんだけど・・・」
「好きな人いるの~??」
ピク・・・
私はずっとその質問をずっと避けていた。
理由は1つ。怖い。
もしいたらって考えると聞けなかった・・
「うん。いるけど・・・」
え・・・
いるんだ・・・
「なつめくんいるんだ~!
でも私にもチャンスあるよね!!
頑張ろ♪」
やっぱりななみちゃんはなつめが好きなの?
そんなの嫌だよ・・・勝てないもん・・