いちごみるくちょこ

~永愛目線~


鼻につく薬品の匂い…

病院?

目を覚ますとわたしは病院にいた。


たしか、走ってたら苦しくなって倒れて…それから?


ガラッ

ドアが開く音。

ドアの方を見てみると亜美ちゃんがいた。


「永愛!?目覚めたの!?よかったぁ…」


「亜美ちゃん…なんでわたしここに?」

「永愛が倒れてから救急車呼んで運んでもらったのよ~?覚えてない?」

ちょっと思い出したかも…


「あ!先生!!」


「亜美ちゃん、永愛ちゃん目覚ましたのか??」


「あ、はい。気分もいいです!」

わたしは答える。


「そうか。それはよかった。けど永愛ちゃん…君は夏休みが終わるまで入院になりそうだ。」


「え?」

にゅ…ういん?


「あと…手術も受けたほうがいい。」


「先生!永愛…そんなに悪いの…?」


「ああ…だんだん心臓が弱り始めてる。まだ心臓が少しでも元気なうちに手術しておかないといけないな」


「そんな…いきなり言われても……」


「永愛ちゃん。生きるためには選択肢はないんだ。」


「……」


「少し考えて…と言いたい所だがあまり時間がないんだ。まぁ…また様子を見に来るから…な?」


そういって病室をでていった。


「わたし永愛の家いって着替えとってこようか?入院するなら必要でしょ??」

亜美ちゃんはわたしに気を利かせて聞いてくる。


「ありがとう、亜美ちゃん。お願いできる??」


「うん!じゃ、鍵借りてくね!!」

そういって亜美ちゃんも病室を出ていった。