いちごみるくちょこ

「それはよかった。気をつけろよ?」


「うん!大丈夫!!」


そのとき強い風が吹いた。葉っぱが顔にかかる。


「わッ・・・」

葉っぱを払おうとし片手を木から離してしまった。

バランスが崩れる。


「キャァァアッ・・・」


「永愛!!」

落ちるっ!!









あ・・・れ?

痛くない・・・??



「あれ・・・?落ちた・・・んだよね?わたし。」


「大丈夫?」


下から声がした。


「え!彼方!?」


「ギリギリセーフだったよ・・・」

彼方はわたしの下敷きになっていた。

彼方の頭から血が出ていた。


「彼方!大丈夫!?」


「ぜんぜん大丈夫。」


「うそ!大丈夫じゃないじゃん!なんで・・・わたしなんかに・・・」


「守るっていったじゃん。一生!」


「・・・バカ・・・」