いちごみるくちょこ

ー龍目線ー


「ひっさしぶりー!
龍元気かー!?」


元気なわけあるかバカ。

この寒い中。

まわりに同じ制服きたやつらにじろじろみられる中。

ひとりだけ違う制服を着てるやつがいて目立つ中。


元気なわけがない。


「伊予【イヨ】。
死ね。」


「ひで!
まあまあそんなこと言うなよクリスマス何だからさ!!」


「とりあえずこの場から去りたいんだけど。」


正門の真横。


通りゆく柚校の奴らに見られる。


「あーおっけおっけ!
行こうぜー!」


やっとこの場を離れられる…








「どこ向かってるわけ?」


「今から話すから!」


そういって俺の横を歩くのは中学のときの同級生の
唯瀬 伊予【タダセ イヨ】。


女みてーな名前の男。

今は竜と同じ高校に通っている。