「あんまりいじめると山下さん泣いちゃうよー?」
「か弱いか弱いお姫様だもんねー?」
「一人じゃなーんにもできないんだからねー?」
…我慢。
こういうのは無視にかぎるんだから…
「ね?聞いてるわけ?」
「ばっちり聞いたぜ。」
男の声…。
ほら、いつもこんなときに助けてくれる…。
「え…?」
「『か弱いお姫様』で『一人じゃなんにもできない』とか笑わせんなよ。」
教室にゆっくり入ってきた…
斉藤龍。
「え…龍!?」
「呼び捨てされる意味が分からないんですけど。」
そういってわたしの席に近づいてくる。
「あの…私たち!
昔陸上の大会とか応援いったりしてて…ね!?」
そういって周りの違うギャル達がみんな軽く相づちをつく。
斉藤龍はわたしの机にかけてあるカバンをとってわたしの手首をつかんで立たせた。
「帰るぞ?」
「…うん。」
そういってわたしの手首を掴んだまま教室のドアに向かう。
「ちょっと待って!
山下さんは彼方にも手だしてほかの男子にもいっぱい…ね!?」
また同意を求めるギャルの子。
「か弱いか弱いお姫様だもんねー?」
「一人じゃなーんにもできないんだからねー?」
…我慢。
こういうのは無視にかぎるんだから…
「ね?聞いてるわけ?」
「ばっちり聞いたぜ。」
男の声…。
ほら、いつもこんなときに助けてくれる…。
「え…?」
「『か弱いお姫様』で『一人じゃなんにもできない』とか笑わせんなよ。」
教室にゆっくり入ってきた…
斉藤龍。
「え…龍!?」
「呼び捨てされる意味が分からないんですけど。」
そういってわたしの席に近づいてくる。
「あの…私たち!
昔陸上の大会とか応援いったりしてて…ね!?」
そういって周りの違うギャル達がみんな軽く相づちをつく。
斉藤龍はわたしの机にかけてあるカバンをとってわたしの手首をつかんで立たせた。
「帰るぞ?」
「…うん。」
そういってわたしの手首を掴んだまま教室のドアに向かう。
「ちょっと待って!
山下さんは彼方にも手だしてほかの男子にもいっぱい…ね!?」
また同意を求めるギャルの子。

