いたい・・・注射いたい・・・
やっぱ注射はキライだーーーーーーーー!!
そうあれからなんとか先生と二葉さんからにげて注射打ってもらったんだけど最高に痛い。
打ってもらってからもズキズキする・・・
「山下・・・永愛ちゃん??」
「はい・・・?」
後ろから呼ばれ振り向いてみると外科の山口先生が立っていた。
「久しぶりだね・・2、3年ぶりかな?」
「そうですね。お久しぶりです。」
山口先生はパパとママのことで昔いろいろお世話になった先生。
「永愛ちゃん・・・安西から聞いてるよ。まだ食べれないんだって?」
「はい。やっぱりチョコしか喉にとおりません。」
「昔のトラウマかな・・・僕は外科だからそこの方はあまり詳しくないんだけどね。」
「トラウマ・・・かぁ。」
そうかも・・・しれない。
あ!そうだ。斎藤龍のこときいてみよ。
「先生。斎藤龍ってしってますか?この病院の患者なんですけど。」
「知ってるもなにも龍くんは僕の患者だよ?」
「そうなんですか!?じゃあ外科?」
「そういうことになるね。」
うわあ・・・そうだったんだ。どっかけがしてるのかな?
「どこ悪いんですか?」
「うーん・・・プライバシーだから詳しいことはいえないなぁ。」
やっぱり無理か・・・
「けど簡単にいうと足だね。そういえ今日診察に来てたな。」
「足!?」
足って・・・前に斎藤龍に陸上について聞いたとき、ものすごく怖い顔された・・・
やっぱり・・・悪いこと聞いた?
「そうだよ。そういえば君と同じ年だね。もしかして彼氏?」
「違いますよ!」
「ハハッじゃあそろそろ仕事にもどるよ。じゃあね永愛ちゃん。」
「あ、さようなら!」
山口先生は診察室へ入っていった。

