いちごみるくちょこ

うぅ…

わたしなんかした…?


わたしがうつむいてると黒田さんがガタッと席をたち違うテーブルへいった。



「はぁ……」


「聞いてりゃあのブリッコ女マジでたちわりーな。」


そういって横から斎藤龍が軽く舌打ちした。


「ブリッコ女って…
斎藤龍そんなこと言っちゃだめだよ…。
わたしなんか気に障ることしかもしれないし……」


すると横ではぁっとため息をついた。


「お前あいつの話にちょっと返しただけだろ。
しかもあいつ俺に今日すごい色目つかってきたぜ?
ただの男好きのブリッコ女だよ」


そう冷たい目で言う斎藤龍。
色目って…
いつの間に…

たしかにわたし黒田さんのことは苦手だけど悪い人じゃないと思う…
このまま斎藤龍の話にのったら悪口になっちゃいそうだから止めよう。


「そんなことないよ。
もうこの話は終わり!」

そういってグイッとわたしのグラスに入ったオレンジジュースを飲み干した。