「また餌で釣り上げ作戦か?」

「いや、それだと効率が悪過ぎるなぁ…。東校舎に1人、西校舎に2人、体育館と渡り廊下に1人ついて、連絡を取り合いながらドッペルゲンガーを待つ。……っていう作戦は?」

「でも、この中の4人の誰かに化けるなんて限りませんわ」

「明日放課後部活も委員会も無いから、明日すれば?」

明日かぁ…。となると、急いでシュミレーションとかしないと間に合わないな…。

「それじゃあ、どこに誰がつくか決めましょう。私は西校舎を源様つきたいですわ!!」

…やっぱりそう来たか(笑)

となると、職員室が近い方に翔馬をつけて…。

「じゃあ、翔馬は東校舎であたしは体育館と渡り廊下でいい?」

「あぁ、構わねーよ」

「よし、じゃあリハーサルでもしますか!!2人はあたしがかした小型のトランシーバーがあるよね…源君のは明日持ってくるから、今日は凛と一緒に使ってね?」

そう言い、凛にウインクをする。

その瞬間、凛の顔がボン!と赤くなった。

「じゃあ2人共、トランシーバーもって自分の持ち場について。ついたら連絡してね」