★恋と王子と超能力!★

「何ボケーっとしてんだよ!来ないんなら、こっちから行くぞ!」

ゴオオッ!という轟音と共に、2本の水の柱が襲ってきた。

「甘い甘い!」

自分で作った小型上昇気流に乗り、ひょいっと簡単によけると、水城は驚愕の表情を浮かべる。

…どんだけ自信過剰だったんだよ…。

超自信満々だったから強いのかと思ったけど、

「…くそっ!これでどうだ!」

パニックになった水城はとっさに、厚さ1.5m程の水の壁を作り上げた。




が、













「大した事ないじゃん」






螺旋状にはなった風は水の障壁をえぐり、50cm程の穴が簡単に空いてしまった。

「なに!?」

驚いて動けなくなっている水城に、さらに追い打ちをかける。

風を纏わせた拳を、一気に突き出す!!

「がはっ……………!!」

水城は10mほど吹っ飛び、動かなくなってしまった。