旅行当日になった。

美幸と会うのは久しぶりであった。

2人の仕事の都合上2泊3日しかない旅行だった。

小さいボストンバックで十分だったのだが、高価なものをもっていくからなんとなくおおきなかばんを持っていくことにした。

高価なものとはもちろん婚約指輪だ。


ゲートを通るときはなにかしらの理由を言って別々に通っていった。

指輪がゲートに引っかかるのはあたりまえだろう。

美幸と一緒に通ったら一発で指輪がばれてしまう。

そうなればその場で振られるかもしれない。