全速力で走っている叶江真美を私も全速力で追い回す。
 途中、叶江真美は木の枝に足を引っかけ地面に転んだ。私はチャンスだと思い、ゆっくり歩きながら、倒れている彼女の方へ近づく。

「こ……来ないでくださいっ!お願いしますっ。殺さないでっ!!」

 それはさすがに無理ですね。これも仕事ですから。冷たい視線を彼女に向けると、また体をビクッと震わす。

「では死んでください。」

 大きなカマを叶江真美に降り下ろした。

 ……。