あまり怪しまれないように自然に話した。すると、彼女は「やってみたいです」なんて上手く引っ掛かってくれた。
「ありがとうございます。では、こちらに来てください」
笑みを浮かべながら、彼女を例の場所に案内する。例の場所とは廃病院の横にある昼でも暗い草の繁った場所だ。
占いと言えば周りが暗い場所なイメージがあるし、怪しまれないだろうと思った。
20分間ずっと森の中を二人とも無言で歩いていた。そりゃ、これから殺す相手とこれ以上仲良くする必要もないですしね。
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