夜会でみたダンスが凄く素敵だったから



私も紫音さんと踊りたいな、なんて思いで一生懸命に練習してる



なんて、それだけは紫音さんには秘密だけどね




「そうか、ありがとう」


「…いえ」


「怪我をしないように」


「はい」



そう返事をすると、紫音さんは私を抱きしめていた手をはなし、もう一回頭を触る


「あぁ、じゃあ…私は任務に行く。あまり遅くはならない」


「はい、待ってますね」


「……」



そうニコリと笑うと、紫音さんは鼻で笑いドアノブに手をかけ


いつものポーカーフェイスな顔に戻すと、軽く手をあげ彼は部屋を出て行った