「そうか、それが出来るならしてみればいい。無理に決まっているけどな」
「……っ」
な、なんでそんなに決めつけるの?しかも、引き止める素振りもない
喧嘩売ったのは私なのに、アッサリ負けた気がしてしまい…
唇を噛みしめソファーにある羽織りをもち紫音さんを睨む
「そこまで言うなら、本当に行きますから!引き止めるなら今ですよ?」
「私は去るものは追わない。それはよく分かっているのでは?」
「……~っ」
確かに、紫音さん…私を迎えにくるのにもかなり時間をかけた
な、なによ………
「紫音さんの馬鹿!嫌いっ」
「…………」
もう、知らない!
そう精一杯の声を出し叫び、私は一目散に部屋を飛び出したのであった――……
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