零Side

ただいま廊下を全力疾走中・・・

生徒会長のくせに廊下を全力で走っちゃってます。

授業が始まって早30分。

あれ?髪がほどけてる・・・

眼鏡もない・・・

全力で走っちゃったから落ちたのかな?

ポケットから予備のだてメガネとゴムを出して、髪を結ぶ。

言い訳どうしよう。

全く考えてないです。

髪も結び終わり、そんなことを考えていたらもう教室の前。

たしか一時間目は数学だったはず。

_______ガラッ


「北野、おまえ今までどこで何やってたんだ?」


「えっと、その・・・」

ドモっていると教室のドアが開いた。


_______ガラッ


「北野、さっきは悪かったな。」


え?


「おい、櫻川!」


「俺達がコイツに間違えて水かけちまったんだよ。そんで制服屋上で乾かしてたら遅れた。」


えぇ!?何言ってるの!?私が屋上で寝ちゃってたんじゃん・・・

それを起してくれたの櫻川君で・・・

「あの、違ッ「そうだよな?伊織、美津希。」


「え、うん。」

「ごめんね?零ちゃん♪」


今、私しゃべってたんですけど!!!

そこ無視しちゃうんですか・・・


「もうイイっすよね?北野さっさと席座れよ。ガリ勉はノートうつさねーと。な?」


ひどくない!?


今、ガリ勉って・・・・


少しショックを受けながらも、席に座る。


もう、宮川君も長谷川君も話し合わせちゃって、

なにが、「ごめんね?零ちゃん♪」だ!


これまで一度も私の事名前で呼んだりしなかったくせに!!


そう心の中で呟きながら既に席に座っていた長谷川美津希ガン見してたら


「≪なに、ガン見してんの?俺のこと好きになっちゃった?≫」


とわざとらしく口パクで言ってきた。


思いっきり無視してやった(ニヤッ