私、北野零は今年の春中学3年生になりました。
私の通う青嵐学園は≪生徒会≫というものがありませんでした。が!去年私が無理やり作ってしまいました♪
当然、生徒会を作ったところで生徒会役員候補はいなくて・・・
去年は私一人で生徒会をやっていました!

「今年は、誰か生徒会に入ってくれますように・・・」

そう願いながらこの学園の屋上へと向かう。
屋上は、この学園の最強不良グループ「Death」の溜まり場と化していて、今はグループ内の奴か、相当勇気のある奴しか入れない場所。

「さすがに朝は居ないよね?」

別に、不良は怖くないんだけど関わると色々面倒だし。
しかも私生徒会長だし?
いっつも校則違反するから追いかけまわしてて・・・顔見知り(?)
とりあえず周りを見渡して誰もいないのを確認してから、屋上の扉をゆっくりとあける。

「誰かいますかー?・・・・」
聞いてみるけど返事はない。
「キレイ・・・」
初めて見る屋上の景色は想像よりもキレイで、思わず声を上げるほどだった。
「なんか・・・ねむい・・・」
朝のHRまであと30分もある。
「・・・眠よ!」色々悩んだ挙句、結局寝ることにした。




「・・・い・・・おい!・・・起きろ!バカ野!」


・・・?・・・・

「誰?・・・て、なんだ・・・櫻川くんじゃないですか。」

彼は、櫻川雄也。「Death」のリーダーさんで、校則違反していつも私が追いかけている一人。なぜか櫻川くんだけ私を「バカ野」と呼ぶ。
あ、「くん」付けなのはこの学校の生徒だから一応ね。

「櫻川くんじゃないですか。じゃねーよ」

「相変わらず、うるさいですね。あ!」

「んだよ・・・」

「シャツ出しはいけません!それに、ベルトも!白じゃなくて黒!っていつも言っているじゃないですか!」

「ったく・・・ところでさ」

話そらされた・・・・!

「何ですかー」

「授業でねぇの?」

・・・・え?・・・・

「だから、授業!もう始まっちまったぞ?」
「は?今何時・・・?・・・」

「んー9時。」
「あ、9時。」

・・・て・・・
「はぁーーー!?」