「…え……うん…」 成瀬は不思議な顔をしながらも、俺に黒板消しを渡す。 俺は黒板消しを受け取り、黒板の文字を一気に消した。 「え!?ちょ、菊池くん…!?」 「成瀬の身長じゃとどかないだろ?ほら、もう終わった」 そう言う俺に、成瀬の顔はパアッと明るくなる。 「いいなぁ~…あたし、背小さいから菊池くん羨ましい…」 「まぁ、成瀬、背小さいもんな」