おいおい…、危ねぇ…っつーか、とどいてねぇ…。 背伸びをしているのに、全く文字を消せていない。 そりゃ成瀬の身長じゃ無理だな。 成瀬の身長は恐らく150センチより低い。 「───…成瀬」 「ん?」 成瀬が俺のほうへ振り向く。 「黒板消し、貸して?」