そんなことを自分が考えていると思うと気恥ずかしくて、話題を変えた。 「あ、あたしは今日日直で…先生に黒板キレイにしろって言われたんだぁ…」 「そっ、か…」 「さて、あたしは黒板キレイにしなきゃだ!」 成瀬は気合いを入れて黒板のほうへ向かっていく。 「……よい、しょ……」 目一杯背伸びをして、上の方に書いてある文字を消していく。