《翼side》 「翼くんの……バカッ…!」 目の前にあったコップの水を俺にかけて、そういい放ちさくらは走っていってしまった。 そんなさくらに俺は固まる。 ………は? 意味わかんねぇよ……。 俺は本当のこと言っただけだろ? 髪からポタポタと雫が落ちる。 それを手で拭きながらそう思っていた。