背の高い悠ちゃんをあたしは見上げる。 「ダメ。さくらが男は」 「えぇ?どうして?」 「なんでも。とりあえず、さくらは女でいいの」 「むぅ……」 それからもどうして男の子じゃダメなのか聞いたけど 悠ちゃんは教えてくれなかった。 そして、丁度F組に通りかかるときにだった。