私がこの子が“人と違う”事に気が付いたのは、まだ幼稚園児だっときだ。




引っ越してすぐに、私の親友だった那都に息子を合わせた。


「へぇー、この子が蒼太君?」

「うん、でもあまり感情を表せないの。なんだか人形と話してるみたい。」

「そんなこと言うなって!うちの瑠花はうるさいよー?常に喋ってる!あー、そうだ。うちに上がりな?瑠花見せてあげる。もしかしたら蒼太君瑠花に押されて喋るかもだし」



那都特有のマシンガントークは、瑠花ちゃんに移ったみたいだ。