フルフルと震えそうな手に必死に力を入れて、包帯の両端をきゅっと結ぶ。 「……終わりました」 「ありがとう」 篠田センパイの言葉に、私は首を横に振って応える。 「ゆ、優勝おめでとうございますっ」 「ふっ、何度も聞いたよ」 篠田センパイがククッと笑う。 「あっ、ですよねっ!あははっ」 私も一緒に笑ってみた。 わ、話題~! …………完全にテンパってる私…。