と同時に、会場内から聞こえてくる梨乃センパイの声。


「さっき、絶対痛めたと思ったのよ!まったく!」


―――え?


痛めた…?


「梨乃には敵わないよな。ていうか、大袈裟だって」


篠田センパイ…!?


「見逃すわけないじゃない!ほんとに大丈夫なの?」


「大丈夫だよ。大したことないから心配すんな。テーピング、ありがとう。うん、だいぶ楽になった」


篠田センパイ、どこか痛めてるの!?


いつ…?


全く気付かなかった…。