「―――！！」


突然のことに、ビックリして動けなかった。


その視線は反らされることはなく、篠田センパイは私を見たままだ。


ひっ…ひえ～っ！


な、何で私を…？


どうしたらいいかわからなくて、とりあえず笑ってみた。


すると、篠田センパイもにこっと笑い返してくれた。


「！」


………伝えたい。


がんばって、って。


私は拳を胸の前に作って、にっと笑った。


すると…


篠田センパイは、うん、と頷いてくれた。


それだけなのに、何だか気持ちが伝わったみたいで、すごく嬉しかった。


……泣きそうだった。