二人が口を開くのは同時だった。 「かたお…」 「ぷっ。いやーうさぎちゃん、ほんと最高っ!うん、そうだね、笑顔だねっ!よしっ!」 会話の主導を取ったのは佐崎センパイ。 でも。 「え?あ、佐崎センパイ!?」 佐崎センパイは鼻唄を歌いながら、今にも踊り出しそうな勢いで、あっという間に去っていってしまった。 私は首を傾げる。 何なの…?