うさぎ と くま の物語 (完)

 

「………梨乃、相変わらず、かわいいもの好きだな…てか、離してやれよ」


呆れ返った篠田センパイの声が耳に入ってくる。


か、か、か、かわいいぃぃぃっ!?


……この辺りを聞き逃さない私は、現金なんだと思う。


「だって、毎日毎日、むさっくるしい奴等ばっか見てて、つまんないし!特に、クマ太郎!あんたよ!」


「悪かったな…」


呆れ返ったような、篠田センパイの声。


「あっ、いいこと思い付いた!」


美人さんの楽しそうな声が聞こえたと同時に、私の視界が開けた。


突然目に入ってきた光に、私は目を細めてしまう。