うさぎ と くま の物語 (完)

 

「………ていうか、待って。この子…………」


美人さんが超至近距離で、私の顔をじーっと覗いてくる。


「あ、あのっ…!?」


私は目をパチパチと瞬きする。


なになになにーっ!?


私、何かしたっ!?


ガバッ!


「!!!」


突然暗くなる私の視界。


何が起こったかわからなくて、咄嗟に声を出してしまう。


「きゃ…!」


「この子、超かわいいんだけどーっ!」


……でも、私の出かかった叫び声は、美人さんの声で消えてしまった。


すぐそばから聞こえてくる女の人の声。


微かに香るいい匂い。


そして、頬にあたる柔らかいものは…胸だ…!


私、もしかして、美人さんに抱き締められてるのっ!?


ていうか、何で私が…!