うさぎ と くま の物語 (完)

 

「もう少し、このままで。……片岡に触れてたいし」


「――――!?」


しっ…篠田センパイに………


佐崎センパイが乗り移ったぁぁぁ!?


甘いです!


「……そっ、それは嬉しいんですけど…!重いんじゃ…!」


「………片岡抱けるくらいの力は余裕であるよ?…まぁ、どのくらい力入れていいのかはわからないけど」


「~~~~!」


ひぃえぇぇぇ!


どっ、どうしよう!


えっと…とりあえず…


「……………もっと力入れてもらっても…大丈夫です…。潰れません、ので。」


「!」


篠田センパイの手がぴくっと動いたのがわかった。