うさぎ と くま の物語 (完)

 

「篠田センパイも」


「………だろうな」


私たちは笑い合う。


「……柔らかい、な」


「―――えっ!?」


「いや…うん」


――――私の身体か!


「ごごごめんなさいっ!しっかりお肉、蓄えてますっ!」


脂肪、たっぷりですみません…。


ていうか、や、やっぱり、重いんだ!


私はもぞもぞとセンパイの身体から離れようと試みる。


すると、センパイの腕に力が少し入ったのがわかった。


「―――――ダメ。」


「!?」


何事かとセンパイの顔を見上げた。