「多喜(たき)ちゃん、朝よー。おきなさぁーい」


トントン。


母が扉をたたく音がする。


うぅ…、ねむい…。


あぁ…、3時まで、ゲームするんじゃなかった…。


後悔先を立たず…。


「はぁー…い、すぐ準備する…」


ぬくもりの残るベッドに後ろ髪引かれつつ、勢いよく体を起こした。