☆†赤い瞳にご用心†☆





ーーーーシーン…




観覧車にのりこみ、きっとこのかごは私達を円の4分の1あたりに連れてきてくれた頃だと思う。




乗り込んだ全員が何かいろいろと思うところがあるんだと思うんだけど…
とりあえず、観覧車でこの空気はよくない。
実に、よくない。




けど、どうやって切り抜ければいいのかサッパリわからなかった。




たぶん、だけど…
私を含めて皆頑固者だと思うから…
どうしようも、なんない…かなぁ?




心の中でそうあきらめていたとき、




「ごめん……」




そう、男の声がした気がした。




え? 誰の声?
お兄ちゃん達ではないし……
璃鶴は女の子だし……




聞き間違えかな?




そんなことを思っていると、横に座っていた璃鶴が溜め息を吐いた。




「どうしたの?」




無言だったかごの中に私の声が響いたような気がした。




「いい加減、気付けばいいのに」




そう、訳の分からない事を口にした璃鶴。




何が、いいたいんだろう??