僕と君とあんパン





俺は思わず叫んでしまった。


目の前には、鍋から沸騰して
溢れ出ている泡。

そして顔面蒼白のまま倒れて
動かない母ちゃんがいた。




まるでドラマのワンシーンのような
その光景を俺はただ唖然として見て
いるしかなかった。



放心状態に陥った俺は、それから
の記憶がなく、目を覚ましたら
真っ白い天井が目の前を占領していた。



―――――――――



ッバサ


勢い良く起き上がった俺の頭は、
まるで起きては駄目だと言っている
みたいにガンガンと痛んだ。


頭に響かないよう、ゆっくりと
周りを見渡しす。



「ここは…」



「あら、裕くん起きたのね。

大丈夫??とりあえずこの点滴が

終わるまで大人しくしててね。」



目の前にいたのは若いお姉さん。
ナース服を身にまとっているところ
を見ると、どうやらここは病院らしい。