「えー、今日から君たちの担任に
なった、山田次郎です。えー、
これから1年よろしく頼むッ!!
それから、今日からこのクラスに
転校生が入ることになった。
それじゃ、入って~。」
ヤマちゃんは淡々と話を進め、
まさかの転校生に教室中がざわめき
始めた。
誰一人として、
女か男かさえも何も知らなかったのだ。
ヤマちゃんの合図があり、
教室のドアが開かれる。
ガラガラガラッ
―――――シーン
彼女が教室に入った瞬間、誰もが
息をするのを忘れただろう。
それぐらい、印象の強すぎる容姿
だった。
とても小柄な彼女は多分身長146㎝
程だろう。腰まである長い髪は、
緩いウェーブがかかっていて、
彼女の為の髪型と言っても過言では
ないくらいに似合っていた。
小さな顔にパッチリ目、薄い唇に、
白い肌。
誰もが憧れるであろう、お人形さん
みたいだった。


