「なぁー哲也、今日お前ん家
行っていい~??」
「駄目っつっても来るんだろ。
また晩メシ目当てだろ。」
「バレたか~(笑)」
そう、俺は父さんが病院に行く日は
大抵哲也ん家で晩メシを食わせて
もらっている。
「でも、今日姉ちゃん帰ってくるぞ
多分。」
「ッゲ!!マジかよ~
じゃあやめとくかな(笑)」
「それが身のためだな。」
哲也の姉ちゃんは俺達の6コ上で、
去年結婚したばかりの新婚だ。
でも、何が原因なのかしょっちゅう
ケンカしては実家に帰ってくるのだ。
しかも、帰ってきたら必ず愚痴に
何時間も付き合わされるのだ。
俺は二度程経験済みで、自らの
危険をおかしてまで晩メシを
食べに行く程バカではなかった。


