僕と君とあんパン



「え~ッ

情報まわんの速いな~。

でも私は裕くんだけなのッ!!

知ってるくせに。」




「俺はみんなのものなんです~。」




そうこうふざけ合っている内に
いつの間にか学校についていた。


下駄箱の前までくると、



「そんじゃみささん。」




「え~ッやだやだ~」



とか言いながら、なんだかんだで
あっさりと別れる。




うちの高校は学年が下のほうから
上の階と決まっていて、1年の時は
3階まで上がるのがだるくて
仕方なかった。




今日からは2階なので、少しは
ましになる。




クラス発表のされてある掲示板まで
行くと、人だかりが増えていた。




えーと…



ガヤガヤしていてよく見えない。



俺は人が少なくなるのを待つことに
した。