「裕くーんッ!!おはよッ!!」
しばらく歩くうちに後ろから
かけられる聞き慣れた声を聞き流す。
「無視とかやめて~!!」
「はいはいおはよーさん。
みささん、抱きつく癖を直そうね~」
そう言って抱きついてくる女を
引きはがす。
この人は、俺が高校入学したばかり
の頃から一目惚れか何かで告白を
し続けてくる一個上の先輩だ。
俺はその度に断ってはいるが
なかなか諦めない手強い人だ。
「裕くんは今日もカッコいいね~
今日こそ付き合って~ッ!!」
「無理ですよ~。みささん美人
なのに何で俺なんすか??
昨日も告白されてたでしょ。」


