僕と君とあんパン




「ッあ、裕」


俺はん~??っと振り返った。



「俺は今日結子んとこ行くから

帰り遅くなるからな。メシは

適当に作って食べろなッ」



「あいよ~」




ガチャン


結子とは俺の母さんで今も病院に
いる。
あれから、まだ目を覚ましていない。



さっきの会話で少しはわかった
だろうが、俺の両親はかなり若い。


二人は高校の同級生で、卒業して
すぐに俺が産まれた。



だからなのか、父さんは兄貴みたい
な感じである。





俺は学校への道のりを行く足を
速めた。