「裕はやくしねぇか!!」



「わぁってるわぁってる」



今日から新学期の俺はというと
父さんに急かされながら制服に
着替えていた。




そして、パンをくわえ玄関へ
急いだ。




1年も使っているのにそんなに
汚れていない靴に足を入れながら、
下駄箱に付いている鏡を見た。


「ぅお、カッコよすぎて

びっくりした~ッ!!」


バコッ!!


「いってぇ~!!」



「ばぁか!!お前がカッコいいのは

俺様と結子のおかげなんだよ。

アホなことしてねぇでさっさと

行ってこい!!」



「へいへーい(笑)」


俺は父さんに叩かれた頭をさすり
ながら、玄関のドアを開けた。