俺は予想もできない出来事が
起こりすぎて頭が混乱してしまった。



父ちゃんは裕はもう大きくなったから
と言って、看護師さんよりも丁寧に
ちゃんと説明してくれた。




俺にはまだ難しくてよくわからない
こともたくさんあったが、大体の状況
はなんとなくわかった。




それから夏休みが終わるまで、
毎日のように病院へ行った。

父ちゃんも仕事が終わったら
すぐに病院へ来て、少ない面会時間
でも会いに来た。





毎日毎日通いつめては、
返事が返ってこない母ちゃんに
向かってその日の出来事を話続けた。





しかし、どんなに話しかけても
母ちゃんが目を覚ましてくれる
ことはなかった。