彼の隣で、ナオが顔を真っ青にして、震えていた。
声を出すこともままならない口を、開く。

「ごめん、なさい」

これ以上はないというほど俯いて、その言葉を繰り返し、繰り返し。

「あ、……ごめんなさい……! 僕……、ごめんなさい!」
「ナオ! どうしたの、」

そして、さらなる衝撃が、なんの容赦もなく、おそいかかる。



「竹田先生を……最初に殴ったの、僕なんです……!!」